出口王仁三郎の思想と大本霊学 [日本]


出口王仁三郎、そして、大本の宇宙論、人間論は、神秘主義的な思想を表現しています。
特に、神人合一を旨とする大本の教旨には明らかです。

王仁三郎は、本田親徳の「霊学」と「鎮魂帰神法」、そして、中村孝道、山口志道、大石凝真素美の「言霊学」を継承、取捨選択して、大本、そして、自身の宗教観と整合させながら、「大本霊学」、「大本言霊学」を作り上げました。

王仁三郎によれば、本田親徳の霊から直接、教えを受けたそうですが、現実には、弟子の長沢雄楯から本田霊学を学びました。

また、祖母が中村孝道の妹でしたので、少なくとも、彼女を通して、彼の言霊学を学んだでしょう。
大石凝真素美とは、偶然に出会って知人となっているので、彼を通して、直接、間接に彼の言霊学を学んだでしょう。

このページでは、王仁三郎と大本の神秘主義的世界観、そして、どのように霊学、言霊学を取り入れたのかについてまとめます。


<神秘主義的宇宙論>

王仁三郎の宇宙論は、普遍的な神秘主義哲学と同様、流出論的な宇宙論です。

原初的存在の「大元霊」=「天之御中主神」が、自身と一体の宇宙を生み出します。
つまり、「一即全」です。
王仁三郎は、以下のように「流出」を「放つ」、「帰還」を「巻く」という言葉で表現します。

「一神にして同時に多神、多神にして同時に一神、これを捲けば一神に集まり、これを放てば万神分るのである」(大本略義)

また、以下に書くように、王仁三郎の宇宙論は、華厳的な「部分即全体」の照応的宇宙論でもあります。

「宇宙間に発生する万有一切は、皆、小天之御中主神である」(大本略義)

人間の霊魂も、「天之御中主神」の分霊です。
造化三神の分霊とするのは平田篤胤以来の考え方です。


<霊界の構造>

王仁三郎は、宇宙(天地)創造の過程、記紀神話の神々を「幽の幽/幽の顕/顕の幽/顕の顕」という4段階に分けます。

ここには、本田霊学の影響を見ることができます。
ですが、その区分の内容は、王仁三郎に独自なものです。

・幽の幽:根本造化の経営:伊邪那岐、伊邪那美以前、神世六代まで
・幽の顕:天の神界の経営:伊邪那岐、伊邪那美、三貴神など
・顕の幽:地の神界の経営:天孫降臨から神武天皇以前
・顕の顕:人間界の経営 :神武天皇以降

「皇国伝来の神法」では、この4つを、以下のように、空間的な霊界の構造と結びつけています

・幽の幽:造化三神、時空・現象以前
・幽の顕:天の神界
・顕の幽:地の幽界
・顕の顕:現界

「霊界物語」で語られる、霊界の構造は下記の通りです。

(霊界の構造)
・天界(神界)
>天の神界
>地の神界
・中有界(精霊界、八衢)
・地獄界(幽界)
>根の国:虚偽の世界、兇鬼がいる
>底の国:悪欲の世界、兇霊がいる

2つの「天界」、2つの「幽界」は、それぞれさらに3層で構成されています。
「中有界」は、人間が死後に最初に赴く場所で、ここを経て、人それぞれの霊魂にふさわしい場所に行きます。

また、「天界」の中の2区分は、この「天/地」の神界とは別に、以下の2つで語られることもあります。

>天国(太陽界):愛善の世界、天人がいる
>霊国(太陰界):信真の世界、天使がいる


<相応の理、雛型経綸>

神秘主義の世界観の基本的原理には、階層の上位の世界が原因、モデルとなって、下位の世界にそれが反映されるという法則があります。
これは、何かを念じたら実現する、しやすくなるという、魔術、呪術の論理でもあります。

大本ではこの法則を「相応の理」と呼びます。
霊界のできごとが現界に起こり、また逆も起こるのです。

また、大本では「雛型経綸」と表現される法則があります。
これは、大本で行った、起こった出来事が、日本で起こり、日本で起こった出来事が世界で起こるとされるものです。
この法則に従って、大本を起点にして「立替え立直し」を行おうとしたのです。

日本はもともと世界の雛型とする考えがあるので、大本を日本の雛型にするという仕掛けを行ったのです。

大本が行った「男嶋・女嶋開き」、「弥仙山岩戸開き」、「神島開き」、「元伊勢の御用」、「出雲火の御用」などの神業も、この論理に従ってのものです。

ですが、これは特別なものではなく、多くの宗教儀式の基本法則でもあります。
象徴的に豊穣を示す行為を行って豊穣を招く予祝儀礼も、この法則によっています。


<霊主体従>

王仁三郎によれば、造化三神の段階において、宇宙論的な原理として「霊主体従」、つまり、「霊(高皇産霊尊)」が先、「体(神皇産霊尊)」が後が決まっていました。

王仁三郎は、「霊主体従」について、次のように書いています。

「霊主体従とは、人間の内分が神に向かって開け、惟神を愛し神を理解し善徳を積み、真の智恵を輝かし、信の真徳に居り、外的の事物に些しも拘泥せざる状態を云ふのである」(霊主体従・体主霊従)

「霊主体従」は「霊五体五」とも表現されます。
現界の人間においては、「霊」と「体」の比率は5:5が正しく、「霊」を優先するということです。
また、「進左退右」とも表現されます。

神や霊を優先するとうことは、利他的な「愛善」につながります。
王仁三郎は、「愛」には「愛善」と「愛悪」があると言います。
前者は外に向かう愛であり、後者は利己的な自己愛です。
そして、前者は神の愛であす。

王仁三郎が戦後、大本に変えて作った団体の名前も「愛善会」です。

「愛には、愛の善と愛の悪とがある。此愛の善といふのは、絶対の愛。所謂愛善は、天国即ち神の国より外にはないのであります。…神の方から見ると、世界は一視同仁である」(愛善の真意義)

これに対して、「体主霊従」は、「体」に偏る、あるいは、「体」を優先するであり、利己的な「愛悪」につながります。

逆に、「力主体霊」は、「霊」に偏ることで、これは権威主義的な性質につながります。

王仁三郎は、人間の「精霊(霊魂)」の本質を、正邪の中間にいるものとしました。

そして、人間の心が自然界や世間に向かう指向性を「外分」と呼び、霊界に向かう指向性を「内分」と呼びます。

「内分」は「神界」に向かうべきであって、「幽界(地獄)」に向かうべきではありません。
後者を「外部に向かう内分」と呼びます。

「外分」が「体主霊従」、「神界」に向かう「内分」が「霊主体従」です。


<霊学>

王仁三郎は、本田霊学の多くのそのまま「大本霊学」として継承しています。

理論的概念としては、「一霊四魂」、「三元」、「八力」、「幽/顕」、などです。
実践は、「鎮魂法」、「帰神法」、「太占」からなりますが、王仁三郎は、大本の「天津金木(太占)」は人間の説ではなく神界直授の真理であると主張しました。


王仁三郎が、大本の「三大学則」として採用した以下のものは、本田霊学のそれです。

・天地の真象を観察して真神の体を思考すべし
・万有の運化の毫差なきを見て真神の力を思考すべし
・活物の心性を覚悟して真神の霊魂を思考すべし

「三大学則」にもあるように、王仁三郎は本田霊学を受け継いで、世界を「霊・力・体」の3つから捉えます。
ですが、それぞれの意味は、本田霊学とは少し異なるようです。

本田霊学では、「体」を対応させる神は、伊邪那美神以下ですが、王仁三郎は、神皇産霊尊からです。
つまり、「霊」と「体」は、形相と質料のような概念だと思われます。

また、王仁三郎は、「力」を「霊」と「体」の結びつきとして捉えますが、本田霊学ではそのような見方はありません。
二霊統の統合を重視する王仁三郎の思想でしょうか。


王仁三郎は、「体」としてこの「三元」を、「霊」としては「一霊四魂」を、「力」としては「八力」を説きます。

・体:三元
・霊:一霊四魂
・力:八力

本田霊学では「三元」とは、「流・剛・柔」です。
王仁三郎は、これを「本質」を呼び、以下のような対応関係を持ちますが、これは本田霊学と同じです。

・剛:鉱物:常立神  :玉留魂
・柔:植物:豊雲野神 :足魂
・流:動物:葦芽彦遅神:生魂

また、王仁三郎は、鉱物は霊魂が潜んでいる状態で、目覚めた場合は御神石となり、植物は霊魂が眠っている状態で、目覚めた場合は御神木となり、動物は霊魂が覚めている状態であるとします。

霊魂の働きは、「用」は「四魂」、「体」は「四大」として捉えます。

「天・火・水・地」の「四大」は、大石凝真素美の「天津神算木」の四面であり、同時にこれは「真澄鏡」の縦の5つの内の4つの場所です。

「和・荒・奇・幸」の「四魂」とその性質は、本田霊学の「一霊四魂」説をそのまま継承しています。

   (性質)(曲)(情)
・和魂: 親 : 悪 : 制
・荒魂: 勇 : 争 : 断
・奇魂: 智 : 狂 : 裁
・幸魂: 愛 : 逆 : 割

そして、王仁三郎は、大本の言う「厳の御霊」と「瑞の御霊」との関係を、次ように考えました。

・厳の御霊:荒魂、和魂が主
・瑞の御霊:奇魂、幸魂が主

また、本田霊学では、省、恥、悔、畏、覚の「五情」を、「心」の祓いの働きとしましたが、王仁三郎は、これを「戒律」と捉えます。

「八力」は、本田霊学のそれと同じ「動・静・解・凝・引・弛・合・分」で、神世七代の八神が対応します。

(八力)(神)
・動 :大戸地神
・静 :大戸辺神
・解 :宇比地根神
・凝 :須比地根神
・引 :生杙神
・弛 :角杙神
・合 :面足神
・分 :惶根神


本田霊学も王仁三郎も、「一二三…萬」の数歌に天地創造の過程を対応させています。
ですが、二人が対応させる内容は異なります。
参考に、一から五までの二人の対応は下記の通りです。

(王仁三郎) (本田親徳)
・一:一霊四魂 :天之御中主神
・二:八力   :二産霊神
・三:三元   :三元
・四:世    :八力
・五:出(いつ):一霊四魂


<言霊学>

王仁三郎は、「言霊」を「ことたま」、「言霊学」を「げんれいがく」と読ませます。

王仁三郎の言霊理論は、先に書いたように、中村、山口、大石凝からの影響を受けています。

王仁三郎が、「火/水」二元論、原初存在を「ゝ」と「○」を合わせた記号「⦿」で表現することなどは、山口の影響です。
また、原初存在を「ス」の言霊とすること、75声の「真澄鏡」説などは、中村、大石凝の影響です。

王仁三郎は、「水穂伝」を書いた山口の言霊説を、「火水の体」である「大本(にほん)言霊」、「真寸美鏡」を書いた中村、および大石凝の言霊説を、「火水の用」である「日本(にほん)言霊」であるとします。(言霊の大要)

そして、「火水の体」は「カミ」であり、「火水の用」は「イキ」、あるいは、「シホ」であるとします。(大本言霊解)

・山口志道「水穂伝」 :火水の体:カミ   :大本言霊
・中村孝道「真寸美鏡」:火水の用:イキ、シホ:日本言霊

王仁三郎は、以下のように、宇宙が言葉の法則で作られ、動いていると説いています。

「宇宙は語法、語則によって創造、経営、運転される。従って、語法、語則を調べれば、宇宙の真相が理解される。宇宙は極微の神霊元子の充実する世界であり、この神霊元子は神の言葉によって動かすことができる。かくして、言霊学は、この神霊元子を動かす言葉の力を調べる学…」(言霊の大要)

言霊を原子論的に「神霊元子」として捉えるのは、大石凝真須美の影響です。


王仁三郎は、別のページで紹介したように、「天祥地瑞」で、言霊の生成の過程を宇宙生成の過程と結びつけて、以下のように説いています。

・ス→ウ→ア→オ→5大父音→9大母音→75音

また、「タ・カ・ア・マ・ハ・ラ」の「六言霊」が、(5大父音の前後に?)発生して、高天原(至大天球)が作られます。

これは、大石凝の影響でしょう。
ただ、高天原が言霊として生まれたという説は、吉田兼倶も説いていますが、「高天原(タカ・アマ・ハラ)」の三字が47言(50音)の種子であるとします。

王仁三郎は、綾部が地上の中心(高天原)であり、五大父音「アオウエイ」の言霊の発生源であると主張しました。
王仁三郎は、「五大母音」と書いていたものを、途中から「五大父音」と変えたようですが、これは王仁三郎のオリジナルかもしれません。

王仁三郎は、「五大父音」を「天の柱」、「九大母音」を「国の柱」としました。

75音の各行の意味について、王仁三郎は下記のように対応させていますが、大石凝の説とは異なります。

(王仁三郎)(大石凝)
・ア行: 天 : 地
・オ行: 地 : 水
・ウ行: 結 : 結
・エ行: 水 : 火
・イ行: 火 : 天

(王仁三郎)(大石凝)
・ア行: 天
・ヤ行: 人  :地の座
・ワ行: 地  :地の座

また、王仁三郎は、75音それぞれの神を説いています。
「五大父音」に関しては、以下のように、神世七代の神々です。

あ:宇比地邇神、須比智邇神
お:角杙神、活杙神
う:大戸之道神、大戸之辺神
え:面足神、惶根神
い:伊邪那岐神、伊邪那美神28


また、王仁三郎は、言霊を重視する「霊界物語」では、ヤ行の「エ」、「イ」、ワ行の「ウ」と「五大父音」のそれとを区別するために、「五大父音」を画が離れた活字を特別に作って印刷しました。

また、王仁三郎は、言霊の発生する方向を重視しました。
通常は南に向かって発するのですが、東・西・北方向に発する場合もあります。
そのため、北の発する場合には活字を通常の下向きに、東に発する場合には右倒しに、西に発する場合には左倒しにして印刷しました。

また、「霊界物語」の「幽の幽」の神話である「天祥地瑞」では、会話などのほとんどが和歌(三十一文字)で書かれます。
これは、神は本来、和歌のリズムで会話していたからとされます。

王仁三郎の「天の岩戸開き」の解釈は、言霊と関連して面白いものです。
「古事記」では、天照大御神を、鏡にその姿を映すことで天の岩戸から引き出しました。
王仁三郎によれば、これは75声の言霊(真澄鏡)を奏上して、鎮魂帰神法で天照大御神と神人合一したことを表現しているのです。


王仁三郎は、学者ではなく宗教家(神業の実践家)ですので、言霊に関しても、学よりも、実践としての側面が重要です。

王仁三郎は、綾部の大本本部に「金龍海」と呼ばれる池を作り、そこに「五大父音」を象徴する五大洲を浮かべました。
また、言霊閣(黄金閣)を建て、鈴を用いた75声の言霊を配置しました。
これらは、大本の雛型理論に基づく神業です。

また、言霊隊を組織して各地の山で言霊発生の神業を敢行しました。

kototama.jpg
*言霊閣の鈴と金龍海


<大本の鎮魂帰神法>

大本の最も基本的な教えである「大本教旨」は、以下のものです。

「神は万物普遍の霊にして、人は天地経綸の主体なり、神人合一してここに無限の権力を発揮す」

「神人合一」という表現は、大本の教義が神秘主義思想であることを示します。
そして、その方法論が「鎮魂帰神法」です。

王仁三郎は、長沢雄楯から本田流の鎮魂帰神法を学び、口伝書と石笛を譲り受けました。

chinkoninn.jpg
*鎮魂印を組む王仁三郎

本田流では、「鎮魂方」と「帰神法」を分けて考えますが、王仁三郎や大本では、あまり分けて説くことをしないようです。

大本では、浅野和三郎らが、「鎮魂帰神法」を誰もが神人合一を体験できる方法と宣伝しました。
ですが、実際には、憑いている狐や先祖の霊を落とすことで、心身の治療を行うものとして使われていました。
そして、これに対して、大本幹部の中では、「病気鎮魂」という言葉が使われていました。

海軍機関学校の浅野の同僚だったスティーブンソンは神智学会員でしたが、「鎮魂帰神法」のような法は世界中にあると浅野に指摘しましたが、浅野は、大本の「鎮魂帰神法」は神から授けられたものであると反論しました。

また、心理学者の中村古峡は、「鎮魂帰神法」を心理学的に分析して、その心霊主義を否定しましたが、王仁三郎は、科学者の無神論を批判しました。

王仁三郎は、「鎮魂帰神法」は特別な能力・資質を持った人間でないと無意味で危険であると考えて、1923(大正12)年に禁止しました。


大本では、憑霊する神霊、憑依する心霊を、以下のように4種類に分けていました。

・上級神
・聖守護神、副守護神
・動物霊:病気の原因となる
・先祖:病気の原因となる

王仁三郎によれば、高次の神霊の影響を受けた人間の霊魂が「正守護霊」ですが、外部から憑く神霊に対してもこの言葉を使います。

逆に、邪霊の影響を受けた人間の霊魂が「副守護霊」で、外部から憑く邪霊についてもこの言葉を使います。

そして、「正守護霊」が統御するようになって、天人の列に加わった人間の霊魂を「本守護霊」と呼びます。
これは「直霊」であり、大神に帰神した状態の霊魂です。

・本守護霊:天人の列に加わった霊魂:帰神
・正守護霊:神霊の影響を受けた霊魂:神懸
・副守護霊:邪霊の影響を受けた霊魂:神憑


また、王仁三郎は、神とのつながりを、「直接内流」、「間接内流」、「直接外流」、「間接外流」の4種類に分けました。

「直接内流」は、天之御中主神の霊からの影響を直接受けている状態です。
これは、本田流で言う「神感法」による「帰神」状態に当たります。
また、上記の「本守護霊」は、「直接内流」を受けています。

「間接内流」は、天人や天使的存在を介して人間に伝達される状態です。
これを「神懸(しんけん)」と表現します。

「直接外流」は、本田流で言う「他感法」、つまり、「審神者」を介した「帰神」

最後の「間接外流」は、書物などの知識が潜在意識化して、それが第二の人格のようにして現れる場合です。

・直接内流:天之御中主の直接の流入、神感法による帰神、本守護霊
・間接内流:天使的存在を介して人間に伝達、神懸、正守護霊
・直接外流:他感法(による帰神?)
・間接外流:書物などの知識が潜在意識化して現れる


*他の出口王仁三郎と大本のコンテンツ


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